| 漢方相談に出かける前に(準備など) |
さて、皆さんがそれでは漢方薬を服用してみようか、と漢方専門施設にいく時に、多少の準備をしておいた方が良い事があります。相談がスムースに進み、またより的確な処方を選んでもらえる可能性も高まりますので、参考にして下さい。
- 自覚症状と自分の体質を正確に伝える。
- 漢方薬の処方を決めるにあたっては、患者さんからの自覚症状などの情報が大変に重要になります。病院などの診察よりも遥かに時間をとって、話を聞いてくれると思います。そこで、事前に病気に関した情報を頭の中ででも構いませんがまとめておくと良いです。以下のようなことが大切な情報です。
- ・今の症状はいつ頃から発症したか、思い当たる病気の原因などがあるか。
- ・どのような自覚症状があるか。(悩みの病気に無関係と思われるような症状も伝える)
- ・どんな時に症状が強くなるか(寒いと症状が出やすい、生理前に悪化するなど)
- ・症状を大袈裟に表現したり、逆に隠したりはしない。
- ・西洋医学的な診断名や検査の結果などが出ていれば伝える。
- ・服用中の薬などがあれば知らせる。薬の名前が判らなければ持っていって現物を見せる。
- ・体重の増減や体質の変化(暑がりが冷え性になったなど)嗜好の変化などあれば伝える。
- ・普段の精神状態やストレスの有無などもあれば伝える。
漢方薬の診断では、細かい身体の状態が非常に重要である場合が多いので、なるべく詳細かつ正確に症状や体質を伝えましょう。一見悩んでいる病気と関係の無いようにみえる身体の変調が、処方をきめる上では必要な情報であるというのは、例えば慢性頭痛の相談でそういえば足先が冷えるようになった、といえばそれで処方の選択が違いますし、耳鳴りの相談でも手のひらがほてる気がする、となればこれでまた処方が絞り込めます。このようなことはつい言い忘れてしまうものなので、漢方相談にいく前に時間をとって考えておくと良いでしょう。
また、症状を伝える時にはなるべく具体的に表現できるとよいです。例えばめまいがする場合であれば、単に“めまいがします”よりも、『クルクル回転するような感覚』とか、『ふわふわ雲の上を歩くような感じ』『波に揺られるような感覚』など、自覚症状によりぴったりする表現を選んで伝えましょう。こういうことも処方を選ぶうえで貴重な情報になります。漢方診断では、その人の顔色や毛髪の質や色、舌の状態なども重要な情報になります。相談にいく前には、女性は特に化粧などは控えた方が診断しやすくなります。また日焼けなどをしている時も、そのことを伝えましょう。このような事情で普段の肌の色ではない場合は、知らせないと処方選択のミスに繋がることもあります。同様に髪の毛の色なども診断の参考にするので、染めている場合は事前に伝えておいた方がよい情報の一つです。最近は茶髪の方が増え、やり難くなりました……。
舌の状態は《舌診・ぜっしん》といって特に漢方では重要な情報になりますが、相談にいく前に色の濃いものを飲食していると、舌の色が変わってしまい診断が狂う元になることがあります。なるべく相談前は飲食を控えた方が無難です。
舌の色が黒いと《非常に重篤な状態で時に死期も近い》という診断でめったにない事なのですが、相談した患者さんの舌が黒くてびっくりして、確認すると直前まで飴を舐めていてその色が舌についただけだった、などというケースは漢方相談員が一度は経験し、後で内輪の笑い話のネタになるものです。お問い合わせはこちらからも可能です。kanpou@hukuroudou.jp
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